皆さんは資産の状況を確認していますか?
私は半年に一度は自分の資産状況を確認するようにしています。
ちなみに今回の資産バランスチェックで運用に回したお金は90万円以上です。
しかし全体資産の増え方としては約70万円アップにとどまりました。
そのため、実質20万円資産が減っています。
理由は、2つあります。
前回時は1$あたり155円くらいで推移していたのが現在だと145円くらいで円高推移になっているからです。
私の場合は外国資産が多いため、為替の影響を受けやすいです。
もう一つはトランプ関税による株安です。
資産は回復傾向で一時はマイナスまで落ち込んだものもプラスに転じているものの、半年前と比べたら利益が減っている状況です。
ただ逆にいうと円高によってこの半年は以前よりかは安く資産を買えていたということです。
これがまたどこかのタイミングで円安に振れたら、資産が増えます。
そのため気長に待ちたいと思います。
皆さんはもし同じような状況の時に資産減少している理由を説明できますか?
説明できれば安心して投資を続けられるでしょうが、説明ができないと資産が減っている点にだけ目がいってしまい、やっぱり資産運用なんてしなければよかったと思ってしまうのではないでしょうか。
安全資産とリスク資産のバランス
資産運用をするうえでは土台が必要です。
いわゆる生活防衛資金と言われるものです。
これはすぐにお金が引き出せて、かつ資産の変動が少ないもので用意しておきます。
例えば、預金や国債が安全資産となります。
私の場合は日頃の個別相談では生活防衛資金として生活費の最低6か月、できれば1年分と直近1~2年程度で控えているライフイベントにかかるであろうお金(結婚や出産、車の買い替えetc)は安全資産で保有するようにお伝えしています。
この土台がない状態で資産運用を始めてしまうと急にお金が必要になったときに資産運用している資金を取り崩す必要があります。
そのタイミングで運用資産が値上がっていればいいですが、値下がっていた場合には損切りせざるを得ません。
資産を増やすために資産運用をしたはずなのに値下がってしまっては元も子もありません。
そうならないためにもしっかりと生活防衛資金という土台を築いておきましょう。
ちなみに私の場合は下記のようなバランスになっています。
約8割がリスク資産で、約2割が安全資産です。
リスク資産の割合が高いように思いますが、安全資産で十分に一年間以上の支出を賄えるだけは確保できています。

円資産と外貨資産のバランス
リスク資産と安全資産のバランスはもちろんですが、円資産と外貨資産のバランスも大切です。
為替があるため、円安と円高とどちらに転んでも資産が大丈夫なように円資産と外貨資産とバランスよく持っておくとよいでしょう。
日本経済や円の価値が下がった場合でも外貨資産を持つことで資産価値を保つもしくは上昇させることができます。
一方で日本経済や円の価値が上がった場合には、日本資産が全体資産の価値を保つもしくは上昇させることができます。
為替の動きか株式市場を常にチェックして資産運用できないかたはどういったシナリオになるのかを予測するのではなく、どういったシナリオになったとしても大丈夫な資産バランスを考えるとよいでしょう。
ちなみに私の円資産と外貨資産は若干外貨資産が多い状況です。
円資産は預金と国債、株式で外貨資産は国債と投資信託です。

直近のライフイベントに備える
もしライフプランに変化があって直近でお金が必要になりそうなら、資産の取り崩しを検討します。
生活防衛資金の範囲内で賄えるのであればいいですが、賄えない場合は運用資産を取り崩します。
もしその時に運用資産が値下がっているならば生活防衛資金から使い、値上がったタイミングで運用資産を利益確定して補填します。
リバランスを考える
当初目標にした資産配分からずれた時に元の資産配分の割合に戻すのをリバランスといいます。
例えば債券50%、株式50%で当初運用を始めたとします。
翌年資産状況を確認したところ、株式が値上がって債券40%、株式60%になっていました。
株式10%分を利益確定して債券を買い、債券と株式のバランスを50%ずつに修正するのがリバランスです。
リバランスの目的はリスクコントロールと感情面のコントロールです。
上の例だと株式の運用がうまくいって増えた場合、リスクが高くなります。
リバランスをすることでリスクを下げる効果があります。
資産運用は安く買って高く売ることで利益が生まれます。
タイミングを見て売買できるのが理想ですが、感情が伴うとなかなかうまくいきません。
それを時間ベースでおこなうことで感情に流されずに実現できます。
ただここで問題になるのが制度との兼ね合いです。
特にNISAは利益が非課税になる点ではメリットですが、リバランスはしづらいです。
もし年の途中でリバランスのために資産売却したとしても、その枠が復活するのは翌年です。
そうなるとリバランスで売却した資産の利益は非課税ですが、もし年の投資枠が余っていなければリバランスで買いなおす資産は特定口座といった課税口座で買うしかありません。
NISA制度をうまく使ってリバランスをしていくには年末にやるしかないでしょう。
リバランスは全体資産で考える必要があり複雑になりがちです。
複雑だからこそ伴走者が必要
これを一人でやろうとすると意外と大変です。
自分の収支だったらどのくらい資産運用にお金を回せばいいのか?
資産運用にあたってどういった制度を活用すればいいか?(アセットロケーション)
運用を始めたら始めたでどうやってメンテナンスをすればいいのか?など
日頃の個別相談ではこういったお悩みを一緒に解決していきます。
またそのうえでいかに手間をかけずに資産運用をするのかの仕組み化をお手伝いします。
もしお悩みのかたがいたら一度個別相談をご利用ください。