皆さんは誕生月に届く年金定期便を確認していますか?
私は先月誕生月だったので年金事務所から年金定期便が届きました。
先日Xを見ていたらこんなに年金がもらえるなんて信じられない!といったツイートが流れていました。
それもそのはず、そのかたは記載されている金額が毎月もらえると思っていたようですが、記載されている金額は年額であって月額ではないです。
実際にもらえる金額は記載されている金額÷6をしなければいけません。
※年金は偶数月に支給されるので年間6回入金がされるため、÷6をしています。
皆さんにはこんな間違えをしてほしくないので年金定期便の見方についてお伝えをしていきます。
年金定期便の種類
実は一言に年金定期便といっても人によって届くものは異なります。
50歳未満のかたに届くもの
50歳以上のかたに届くもの
年金受給者のかたに届くもの
35歳・45歳の節目で届くもの
59歳のかたに届くもの
①②③は圧着ハガキで届き、④⑤は封書で届きます。
こんなに種類があるんです。
年金定期便を見たらなにが分かるの?
まず年金定期便を見て分かることとしては下記の4つです。
- 直近12ヵ月で納めた年金保険料
- 今まで納めた年金保険料の総額→これを見ると今までこんなに年金保険料を納めているのかと驚愕をします。けどその分社会保険料控除を受けて所得控除を受けてるからね。また年金は老齢年金だけでなく、障害年金に遺族年金もある非常に重要な公的保障の一つです。
- 年金の加入期間
- 加入実績に応じた年金額→この部分が最初に書いたXの投稿部分です。これはあくまでも年額です!月額じゃないから注意してくださいね!
節目のときにはこの情報に+αで情報が記載されています。
年金定期便の見方
50歳未満のかたに届くもの
表面には最近の月別状況が記載されています。
もし支払いが漏れている月があったら、年金事務所に確認して特段の事情が無ければ早めに納めるようにしましょう。
裏面にはこれまで納めた年金保険料納付額が記載されています。
中段にはこれまでの年金加入期間が記載されます。
例えば大学生のときに年金を納めていた場合には第1号被保険者、その後就職をした場合には第2号被保険者(厚生年金保険)の部分に加入期間が載ってきます。
最後にこれまでの加入実績に応じた年金額が書かれています。
50歳以上のかたに届くもの
表面には繰り下げをした場合にどのくらい受給金額が変わるのかが記載されています。
50歳未満と比較して異なる部分としては、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定した見込み額が記載されてきます。
年金受給者のかたに届くもの
年金受給者のかたにはこれまでの保険料納付額と加入期間しか書かれていません。
なぜならこれとは別に1月中旬に実際に支払われた年金と天引きされている社会保険料が分かる源泉徴収票が届くからです。
年金受給者のかたは源泉徴収票のほうが重要かもしれません。
特に確定申告が必要なかたは紛失してしまうと確定申告できないので注意しましょう。
節目に届く封書
節目で届く書類はこれまでの厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況が記載されています。
また年金加入記録回答票があります。
これは届いた年金加入記録に漏れや誤りがある場合に必要事項を書いて返信するものになります。
漏れや誤りがあるかどうかのチェックポイントとしては下記のフローチャートを参考にしてみてください。
年金ネットを活用してみる
基本的には誕生月に郵送で届きますが、年金ネットを活用すれば自身の年金に関する情報をいつでも確認できます。
年金ネットでは、年金見込み額の試算ができたり、通知書を再交付申請したり、追納等可能月数と金額の確認ができたりします。
年金ネットに登録するにはマイナンバーカードを持っているかたはマイナポータルから連携することができます。
マイナンバーカードを持っていないかたはユーザIDを取得する必要があります。
ユーザID取得のために基礎年金番号とメールアドレスが必要です。
年金定期便が手元にあればアクセスキーを使用することで簡単に登録が可能です。
年金は将来の貴重な収入源 年に1回は必ず確認をしましょう
年金は将来の貴重な収入源の一つになります。
その収入が現時点でどのくらい受け取れるのかを知っておくことはライフプランや資金計画を考えるうえで重要です。
年に1回しか届かない書類だからこそ、届いたときにはしっかりと内容を確認するようにしましょう。
もしキャッシュフロー表を作成しているかたは年金情報を正確に反映することによって、将来受け取れる年金額と不足する分をどのように補填するのかを考えてみることができます。
ぜひ個別相談をするときには年金定期便を準備してもらえると幸いです。
また年金について詳しく知りたい!というかたはぜひ個別相談で質問ください。