ネタにされる理由は?残価設定クレジットを正しく理解しよう

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皆さんは「残クレ」というワードを耳にしたことがありますか?
YouTubeなどでもネタにされることがあるため、知っている方も多いかもしれません。
あるいは、実際に利用されている方もいるでしょう。
残クレは、残価設定型クレジットの略称です。

目次

残クレの仕組みは

車を購入する際に将来の下取り価格(=残価)を設定して、車両価格から残価を差し引いた額を分割ローンで支払う方法です。
支払期間が終了した時には車を返却するか、残価分の支払いをして車両を買い取るか、新しい車に乗り換えて再度ローンを組むかの選択ができます。
メリットとしては、2つ挙げられます。
一つ目は月々の支払いが安くなる点です。
当初の車両価格から残価分を差し引いてローンを組むため、借入金が少なく済みます。
二つ目は支払期間が終われば返却して最新モデルに乗り換えられる点です。

一方でデメリットとしては2つ挙げられます。
①走行距離や車の状態に制限がかかる。
車両は自身のものではないため、走行距離に制限がかかったり、もしローン期間中に事故をして修理などが発生したりすると別途追加費用がかかってきます。
②金利が比較的高めに設定されている。
残価分には利息はかかりませんが、ローンには利息がかかります。
例えばカーローンと残価設定クレジットの相場を比較するとカーローンは約1~4%に対して、残価設定クレジットは3~6%です。
カーローンと残価設定クレジットの違いとしては、カーローンは頭金を入れて残りの金額をローンとして組むのに対して、残価設定ローンの場合には残価分を差し引いてローンを組むため、借入金額自体が低くなる傾向にあります。
例えば……
400万円の車両をカーローンと残価設定ローンで比較してみましょう。
車両価格 400万円

カーローン残価設定クレジット
借入金額400万円250万円(150万円が残価)
金利2%5%
借入期間5年(60回払い)
毎月返済額70,111円47,178円
総返済額4,206,630円2,830,649円

一見すると残価設定ローンのほうが有利かなと思われるかもしれません。
しかし、残価設定の場合には最終的に自分のものにしようとすると150万円かかります。
また途中で事故などが発生した場合には追加料金が発生していきます。
カーローンは支払が終われば、自身の所有になりますし、仮にその車両が人気車種で下取り可能であったらその分、利益が得られます。

Youtubeでネタにされている理由は

YoutubeやSNSでなぜ残クレはネタにされるのでしょうか。
その理由としては、残価設定クレジットのメリット・デメリットを理解しないままに残価設定クレジットを利用しているかたも一定数いるからでしょう。
将来的には車両は返却しなければならないが、自分が憧れていた車両を所有できたと勘違いして悦に浸ってしまったり、毎月の返済は抑えられるがトータルコストで見ると割高になっていることに気づいていなかったりと、揶揄されてしまう理由はいくつかあるかもしれません。

本当に残クレは悪なのか?

ここまでで残価設定クレジットのメリット・デメリット、そしてどうして皮肉されるのかについてみていきました。
結論から言うと悪ではありません。
あくまでも一つの資金調達手段でしかありません。
皮肉される理由は、残価設定ローンを理解せずに利用しているかたが一定数いると思われるからです。
アルファードやヴェルファイアは一時期、納期も1年以上待ちで乗り換える際の下取り価格も高額になっていました。
ただ最近では納期もさほど長くなく、残価設定クレジットが浸透したからか街中でもよく見かけます。
そうなってくると以前ほど資産価値は高くないと思われます。
需要と供給の関係なので、以前みたいに納期が長い場合には需要が高いのに供給が追い付いていなかったので価値が高くなる傾向にあります。
しかし今は納期も短くなって、残価設定クレジットで購入するかたが増えました。
残価設定クレジットは前述したとおり、最終的には自身で購入するか、返却するかです。
そのタイミングでもし自身で購入する場合には市場価格<残価であれば損をしますし、市場価格>残価であれば得になります。
出口対策もしっかりしたうえで残価設定クレジットを活用する分にはいいかと思います。
また残価設定クレジットは車両の所有には特にこだわっておらず、一定期間だけ車両を持っておきたいかたや、定期的に車両を乗り換えたいと思っているかた、手元資金を残した状態で新車に乗りたいかたには選択肢になってくるでしょう。
最近ではカーシェアリングも広まってきています。
自身のライフスタイルにあった形で残価設定クレジットやカーローンなど様々ある選択肢の中から自分に合った選択をできるようにしましょう。

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