FPは6分野と幅広く勉強する点がメリットでもあり、デメリットでもあると思います。
6分野勉強をしてみて、自分が興味をもった分野を深掘りしてさらなる上位資格にチャレンジするのもいいでしょう。
またFPの上級資格を目指すかたであれば、あえて苦手分野の親和性の高そうな資格にチャレンジをしてみて別視点から学びなおしをするのもおすすめです。
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ライフプランニング・リタイアメントプランニング
相性のいい資格は年金アドバイザー、DCプランナー、社労士が挙げられます
この分野では主に公的年金や健康保険について勉強します。
もしFPの勉強をしていて年金分野が苦手なかたは年金アドバイザーを勉強するといいでしょう。
私的年金の部分を深掘りしたいかたはDCプランナーを勉強すると、DC(企業型確定拠出年金)やiDeCo、小規模企業共済、中小退職金共済制度が学べます。
またFPの勉強をしてみて年金分野をもっと勉強したい!上位資格にチャレンジしたい!というかたは社労士がおすすめです。
独立系FPのかたで社労士×FPで活躍されているかたもいらっしゃいます。
リスクと保険
相性のいい資格は生命保険募集人、損害保険募集人です。
ただし生損保募集人の試験は、保険を扱う金融業界のかたが保険販売をおこなうための資格試験なので、生損保募集人資格は一般のかたは受けられません。
生損保募集人資格を持っているかたであれば、FP試験のリスクと保険の分野は勉強しなくてもある程度は理解できるでしょう。
ただし法人保険の出題もあるため、損金算入や税金計算といった部分は勉強が必要になります。
タックスプランニング
相性のいい資格は簿記、税理士、中小企業診断士あたりでしょう。
簿記に関してはタックスプランニングのみならず、ほかの分野でも役に立つ知識です。
リスクと保険やライフプランニングでも出題されます。
タックスと親和性が高い資格は、税理士はもちろん中小企業診断士もおすすめです。
独立を検討されているかたでしたら、相談アドバイスや税金面のサポートができるのは、ほかのFPとの差別化も図ることができます。
金融資産運用設計
親和性の高い資格として証券外務員、証券アナリストがあります。
証券外務員は第一種と第二種があります。
第二種では公社債・投資信託の取引や株式の現物取引等を行うことができます。
第一種では二種外務員の業務に加えて、店頭デリバティブ取引に類する複雑な仕組債・複雑な投資信託、レバレッジ投資信託、株式の信用取引、新株予約権証券、有価証券関連デリバティブ取引等より複雑な業務ができるようになります。
証券アナリストは株式や債券、景気動向の分析といった分析をするプロフェッショナルです。
不動産運用設計
不動産分野でおすすめなのが宅建士、住宅ローンアドバイザーです。
特に私は不動産分野になじみがなく、CFP試験で大苦戦しました。
そんな時に宅建士を進められて、FP試験と同時並行で勉強をしました。
そのかいもあってFP、宅建ともにW合格をすることができました。
住宅ローンアドバイザーは住宅ローンの仕組みや計算方法などを学びます。住宅ローンアドバイザーは不動産分野のみならず、ライフプランニングでも問われる知識なので、学ぶと理解が深まります。
相続、事業承継
この分野と相性がいいのは相続アドバイザー、相続診断士、行政書士、司法書士があります。
お客様の相続問題を分かりやすく説明するなら相続アドバイザーや相続診断士がいいでしょう。
実際の相続の手続きに携わりたいなら行政書士や司法書士を目指すがいいと思います。