新年度になって街を歩いていても初々しいスーツを着た新社会人を多く見かけます。
そしてそんな入社1年目の皆さんもそろそろ給料明細を受け取るでしょう。
いくら給料がもらえるのかに興味津々のかたも多いでしょうが、今のうちから給料明細の見方を身につけておくとよいでしょう。
今月給料明細の見方と会社の福利厚生制度について解説するセミナーを開催します。
基礎的なお話にはなりますが、新社会人のみならず今まで給料明細を気にしてなかったけどちゃんとお金について学びたいというかたのご参加もお待ちしております。
初任給の動向は?
ニュースでも話題になりますが、初任給は上昇傾向にあります。
福岡銀行では入行式で7月からの給料を45,000円アップさせるというサプライズ発表がありました。
少子化が進んでいる影響もあり、各社は優秀な人材確保をしたいというのもあります。
初任給を上げることで少しでもいい人材を取得したいのが本音でしょう。
ほかにも在籍している社員の給料が上がっているので、それに伴って新入社員の給料も挙げた会社もあります。
初任給の引き上げ状況としては引き上げた企業は68.1%、据え置いた企業は28.9%になります。
大学卒で職種などによって区分がない場合の初任給としては、218,324円。
職種などによって区分がある場合の初任給としては、231,835円。
いずれも1993年以来30年ぶりに前年度から2%超の増額になっています。
手取りにすると約17~19万円といったところでしょうか。
このニュースを見て羨ましいと思うかたもいるでしょう。
実際私も羨ましいなと思う反面、自分が新社会人だった11年前そもそも消費税はかろうじて5%だったし(翌年には8%になりましたが…)、物価も今と違って多少は安かったから今の状況で11年前と同程度の初任給だったとしたら辛いなとも感じます。
ちなみにこの4月で食料品およそ2800品目が値上げされています。(帝国データバンク調べ)
2023年度 決定初任給調査 | 決定初任給調査 | 賃金制度・春闘 | 産労総合研究所 (e-sanro.net)
初任給をどう使う?
ソニー生命の「社会人1年目と2年目の意識調査」によると貯蓄に回すというかたが多いです。
上位に挙がっているのはほかに自分へのご褒美、親への贈り物といったものがあります。
ちなみに私は親と祖母を食事に連れていきました。
ちょうど今「Die with Zero」を読み直しているところですが、この結果をみると今の若者はまさにアリとキリギリスのアリを目指しているのかなと感じます。
このあたりは読み終わったら別途コラムに書きます。
かく言う私も新卒時は今ほどお金の知識があったとは言えなかったので、まさに貯蓄に回していました。
今の自分だったらもっと思い出の配当にお金を使うだろうなと思います。
収入を上げるために
入社したばかりでそれどころではないでしょうが、気持ち的にも時間的にも余裕が出てきたら自己投資をおすすめします。
最近では若いころから投資を始めてFIRE目指すといった風潮もありますが、貯蓄や投資にお金を回すのと並行して是非とも自己投資にもお金と時間を使って欲しいと思います。
自己投資としては本業の関連資格を取得するのもいいでしょうし、人的資本を作るために趣味にお金を使うのもいいでしょうし、副(複)業ができる環境であればそれにまつわることにお金を使うのもいいでしょう。
本業にまつわる資格であれば会社の福利厚生で補助が出たり、取得した際には奨励金や資格手当がついたりして、収入を上げることができます。
社会人になるとどうしても仕事関係以外で人的資本を広げようと思っても思うように広げられないことがあります。
私も正直いうと今でも人的資本を広げるのが苦手です。
そんな私が実践しているのが、趣味であるフットサルとFP関連のつながりです。
今ではフットサルのおかげで、他業種のかたや年齢が異なるかたともつながることができ、たまにはチームでフットサルの大会に出て、いい意味で仕事のリフレッシュができています。
FP関連のつながりに関しても、業界の情報交換はもちろん、皆さんがどういう想いでFPとして活動しているのかどうやって活動しているのかなどを聞くことができて学びが多いです。