また有名人と偽って集客をして詐欺サイトに誘導する手口も蔓延しているのでみんなも注意しよう。
祖母にかかってきた詐欺事例①
まず事例としては詐欺電話です。
祖母のところには何回か詐欺電話がかかってきています。
幸いにも祖母は引っかかることはなく、被害には合っていません。
電話内容としてはいずれも孫と偽って祖母に電話をかけてくるパターンでした。
例えば仕事でミスをしてしまって相手に迷惑をかけてしまい、損害賠償をしないといけないんだけどお金が足りないから送金して欲しいといったもの。
ほかには、さっきポストに封筒入れておいたから中身を確認してという電話があり、ポストを見に行くと赤い封筒に入った督促状が入っていて、すぐに振り込むように言われたといったもの。
いずれも祖母の場合には、娘である私の母にこんな電話かかってきたんだけど?と相談してくれることによって未然に防ぐことができています。
また祖母は92歳にしてLINEを使って孫とも直接的に連絡を取れる状態にあるため、引っ掛かりにくいのではないかなと感じます。
実際、孫たちが固定電話に連絡することはほぼなく今はLINEでやり取りをしていることが多いです。
ただこれがスマホも持っておらず、近くに相談できる相手がいないかただとやっぱり引っかかってしまうのだろうなと思います。
祖母もかかってきたその時は、孫からの電話だと信じて、孫の名前を出してしまっているので、もし母に相談するという意識がなければ引っかかってしまっていると思います。
祖母にかかってきた詐欺事例②
次の事例としてはチラシです。
こちらは以前Instagramで紹介させてもらったのでその時の画像を掲載しておきます。
この時も結局祖母は私にこんなチラシが入ってて頼んでみようと思うんだけど、どう思う?と相談してくれたことで事なきを得ました。
最近多くなっている詐欺事例
最近多くなっている詐欺事例としては、有名人を装った投資詐欺です。
いわゆるSNS型投資詐欺です。
警察庁の調べによると下記のように令和5年の被害が急増していることが分かります。
推測ですが、新NISAが始まったことで良くも悪くも今まで投資をやったことがないかたが関心を持ち始めて、有名人の広告なら大丈夫そうだと思い、被害に遭われたかたも多いのではないかと思います。
一般的に投資助言をおこなうには投資助言業の登録が必要です。
投資助言業の登録については金融商品取引法の規定により、内閣総理大臣の登録を受けなければおこなうことができません。
有名人が投資助言業に登録をして広告を打ち出して集客するといったことはまずありえないでしょう。
新札発行も詐欺の手口に
今年は新札が発行される年でもあります。
実は新札発行のタイミングも詐欺被害をもたらす要因になります。
詐欺内容はいたってシンプル。
新札発行にともなって今発行されている紙幣が使えなくなるといった詐欺です。
そんなわけないでしょ!と思われるかもしれませんが、これに引っかかってしまうかたも一定数います。
ここで詐欺とは関係ありませんが、2問クイズです!
答えはコラムの最後で
お金の相談相手がいるかどうかが重要
皆さんは身近なかたで詐欺に遭われたかたはいますか?
祖母の件を考えると、やはり相談できる相手がいることが重要だと思います。
おかしいなと感じたときに相談できる相手がいれば、冷静に物事を考えられます。
日本はやはりどこかでお金の話はタブーといった風潮がある気がします。
特に年齢が高くなればなるほどその傾向が強くあるのではないかなと思います。
家族や親族が詐欺被害に遭わないためにも、こまめに連絡をしたり、もしなにかあったときは相談するように日ごろから伝えておくだけでも、詐欺被害は防げます。
ちなみに祖母は私がFPとして仕事を始めたことで祖母はお金のこととなると私に相談してくれるようになってくれました。
こういった金融商品を提案されたんだけど?この加入している保険ってどういうもの?などなど。
私としては頼ってくれているのを嬉しく感じます。
途中のクイズの答え
① 1,000円札は北里柴三郎、5,000円札は津田梅子、10,000円札は渋沢栄一
② 関東大震災後の消失兌換券の整理(昭和2年)、終戦直後のインフレ進行を阻止するためのいわゆる新円切り替え(昭和21年)、1円未満の小額通貨の整理(昭和28年)