隣の芝生は青く見える

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個別相談でライフプランを作成するなかでお客様から「ほかのお客様と比較してどうですか?」

「これぐらいの年収のかたの支出の平均ってどのくらいですか?」とよく聞かれます。

こういった「隣の芝生は青く見える」ならぬ、「隣の家族は青く見える」状態のかたが多くいます。
日本人らしいと言ったらそれまでですが、他人と比較したときに平均以上だったら安心!という想いが強いと感じています。
そういう私もたとえば中高生や大学生のとき成績表をみて平均点より上だから安心していた身なので人のことを言えませんが。
ただしライフプラン作成において他人と比較しても意味がありません。

それよりも今後の人生においてどこにお金を使うのか、そのために何をしなければいけないのかを考える機会にしてもらいたいです。

目次

なぜ平均と比べても意味がないの?

いくら年収、家族構成が同じだったとしても、どこにお金を使ったら満足度が高いのか、価値観がどこにあるのか、住んでいる地域がどこなのかによって支出は大きく変わってきます。
はたから見たらここの支出が平均と比べて多いから、支出削減できますとアドバイスをしたとしてもその人には響かないってこともあります。
たとえば断捨離を思い浮かべてみてください。
あなたが人のものを整理しようと思ったら、簡単に断捨離ができると思います。

なぜなら自分にとっては思い入れがあるものがなく、単純に自分にとって必要か不必要かで断捨離ができるからです。
一方であなたが自分のものを整理しようと思ったら、簡単に断捨離はできないと思います。

頭では不必要なものだと分かっていても、そのものに想い出があるととたんに捨てることができなくなるでしょう。
家計の支出にも同じことが言えます。

その人にとってその支出はもしかしたら今の収入を得るために必要な経費なのかもしれませんし、日々のストレス発散のために必要な支出なのかもしれません。
そこを単純に平均と比べて高いから削減しましょうというのは簡単ですが、お客様からしたら的外れな答えになります。

そうならないように相談のヒアリングのなかで深掘りすることで理解してもらえるように努めています。

支出改善するには?

まずははじめに支出改善をしたいのならば、家計簿をつけてみるといいでしょう。
改善をするにはどこにどのくらいお金をかけているのかを把握していなければできません。
水道光熱費や急な出費などはありますが、おおよその支出が把握できたら今度は家族会議を開催してみてください。

もちろん家族会議は大人だけではなく、子どもにも参加してもらうようにしましょう。
はじめは子どもも理解できないでしょうが、幼少期からお金の話をしておくことがなによりも金銭教育になると思います。
ご家族皆さんでどこの支出が必要でどこの支出なら削減できそうなのかを話し合ってみてはいかがでしょうか。

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