ご無沙汰していましたが、読書のススメシリーズです。
本自体は読んでいるのですが、FPに関係のない書籍ばかり読んでいて紹介するようなものがなかったので遠ざかってしまっていました。
ちなみに今年はすでに108冊の本を読んでいます。
ジャンルはさまざまで、FP関連の書籍はもちろん、小説(ミステリー、ハートフル系)、コーチングといった自己啓発など。
さて今回紹介する本は「投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント」です。
もし本を読むのが苦手というかたはセミナーにご参加ください。
この書籍を参考に作ったわけではありませんが、書かれているような内容はざっくりと網羅できていると思います。
セミナー概要とお申し込みはこちらから。
まず始めるべきこと
投資を始めるためには、まず生活防衛資金を貯める必要があります。
この土台がないと資産運用を始めたとしても、途中でやめざるをえなくなってしまいます。
例えばなにかあった時にすぐに引き出して使えるお金(預貯金)がない状態で、投資をしていた時には投資しているお金を使わなければいけません。
その時の相場が良くてプラスの状態であればまだいいのかもしれませんが、もしかしたら相場が悪くてマイナスになっているかもしれません。
また投資初心者が守るべき鉄則としては「長期・積立・分散」です。
生活防衛資金がない状態だと、この3つのキーワードのうちの長期と積立の2つを守ることが難しいでしょう。
そのため、まずは生活防衛資金を貯めるのがスタート地点になります。
シンプルな投資方法
ここでいうシンプルな投資方法とはいわゆるインデックスファンドで運用をすることです。
一個人が個別株でマーケットを相手にするのは困難です。
マーケットには機関投資家と言われる投資を生業にしている方々が日々の値動きを見ながら投資をしています。
普段は仕事をしているサラリーマンや個人事業主のかたがそこで勝負しても勝ち目は少ないです。
それであれば、株価指数に連動する投資信託を購入したほうが勝機があります。
一般的なかたはこのインデックス運用に長期・積立で投資するのが成功できる可能性が高いです。
それは歴史的な視点から見ても証明がされています。
もうワンステップ上に
貯蓄という土台ができて、インデックスファンドへの運用を始めたら次に考えたいのは分散です。
昨今、NISA制度やiDeCo、DCなどでインデックスファンド(S&P500もしくはオールカントリー)に運用していればOKみたいな風潮があります。
しかし本当にそうでしょうか?
確かにここ最近の相場は調子がいいため、マイナスが出ているかたは少ないでしょう。
しかし歴史を見ると日本ならバブル崩壊、アメリカでもITバブルの崩壊やリーマンショックなどがあり、相場は大きく下がりました。
今後もないとは言い切れません。そんなときに有効な手段としては分散投資です。
分散としては通貨分散や金融商品の分散(債券や不動産、コモディティ)などがあります。
値動きが異なる商品や通貨を組み合わせることでリスク分散を図ります。
自分の価値観や性格に合った選択をして、ポートフォリオを組んで、メンテナンスをすることが重要になってきます。
投資は自己責任
当たり前ですが投資は自己責任です。
最終的な判断は自分で行う必要があります。
そんなの当たり前じゃん!というかたも多いでしょう。
ただし、本のみならずSNSやyoutubeといった情報が溢れる中だとこの感覚が薄れているんじゃないかなと思うことも多々あります。
万が一、運用資産がマイナスになった時にこんなはずじゃなかったとなったときに自己判断でしていないかたはそこで運用を辞めてしまいます。
マイナスになったときでも冷静になぜ自分はこの商品選択をしたのか、なんで資産運用をしているのかといった自分軸がなければ、長続きはしません。
その自分軸を決めたり、資産運用を始めたあとのメンテナンスについて継続的にアドバイスをするのがFPとしての役割だと考えています。