新NISAが円安要因になる?

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新NISAの投資で海外投資が人気らしいけど、日本に影響ってあるの?
今まで日本円で貯蓄をしていたお金が海外に回ることで円安になってしまう恐れがあります

新NISAが始まって2か月が経過しました。
私はつみたて投資枠はクレジットカードで5万円、口座引落で毎月2万円、ボーナス月に18万円、合わせて年間120万円。成長投資枠は今まで特定口座で保有していた株を成長投資枠にて買いなおしてほぼ枠を埋め終わりました。
最近の株高の影響もあって、多少マイナスになっている銘柄もありますが全体としてはプラスになっています。
また34年ぶりにバブル期越えをしたことで投資をしているかたは歴史的瞬間に立ち会えたことでしょう。
私もその一人です。

目次

新NISAではどういった商品が主に購入されているのか?

まず新NISAでどういったものに投資されているのかを考えてみます。
楽天証券とSBI証券のランキングを見てみましょう。

楽天証券
SBI証券

各証券会社の情報を見てみるとランキング上位に挙がってくるのはいわゆるオールカントリー(通称オルカン)と呼ばれる全世界株式インデックスファンドやS&P500に連動しているインデックスファンドがあります。
全世界株式インデックスファンドであれば多少なりとも日本株が含まれていますが、構成を見てみるとほとんどが海外投資になります。
下記は両社で1位になっている三菱UFJeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の内訳です。


※オールカントリーには投資対象から日本を除く商品もあります。
ちなみに私は個別株では日本株メインにしているため、つみたて投資枠では日本を除くオールカントリーに投資をしています。
この人気商品の上位に海外に多く投資されている商品がくるのが円安を招く要因になっています。

現預金の保有残高が著しく多い日本

参考図表:2023年第3四半期の資金循環(速報) (boj.or.jp)

図を見てもらったら分かる通り、家計の金融資産の半分が現預金です。
新NISAの一つの狙いとして、この現預金を運用に回してもらい、経済活性化をしていきたい思惑があります。
もちろん、将来に向けた個人での資産形成の必要性の浸透もあるでしょう。
ちなみに次に多いのが保険・年金・定形保証となっています。

新NISAが円安の要因になっている?

なんで新NISAでオルカンやS&P500といった海外に多く投資されている商品が売れると円安の要因になると言われるのでしょうか?
前述した日本の家計の金融資産の一部が新NISA始まったことで外国に資金流出すると、円安になります。
外国の資産を購入するために円を売って、ドルを買う必要があります。
おそらく皆さんは日ごろ証券会社でつみたて設定や購入手続きをしているため、あまり円を売ってドルを買っているという意識がないとは思います。
要するに円を売る人が増えたら、円の価値は下がるため円安ドル高になるということです。
この意識がないと自分ではリスク分散していると思っていても、知らないうちに家庭の資産バランスを見たときに著しく偏ってしまっているかたも今後は出てきそうかなと思います。

本当に円安の要因になっているのか?

もちろん前述した理由で円安になっている一つの要因でしょう。
しかし逆に外国投資家が日本株を買っていることでドルを売って円を買っているかたも少なからずいます。
最近の日本株の株高要因はまさに海外投資家が割安と感じられる日本株に投資をしているからです。
またアメリカが今後利下げをする可能性があったり、日本も金利を上げる可能性があることを鑑みると新NISAが円安の要因になっているとは一概には言えないんじゃないかなと思っています。
円安や円高の要因は様々なことが影響して動きます。
もちろん、新NISAもその要因の一つではあることも頭の片隅に置いておくといいでしょう。

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