読書のススメ ~DIE WITH ZERO~

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以前流行した本の一つにDIE WITH ZEROがあります。
その時に購入をして読んだのですが、ここ最近またちょくちょく話題に上がってくるので改めて読み直してみました。
まだ読んだことがないというかたはぜひ一度読んでみてください。
本の内容としては、いかにして死ぬまでにお金を使い切るのかという話です。
そのうえで経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考えるための本になっています。

この本に書かれている9つのルール
今しかできないことに投資する
一刻も早く経験にお金を使う
ゼロで死ぬ
人生最後の日を意識する
子どもには死ぬ「前」に与える
年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
やりたいことの「賞味期限」を意識する
45~60歳に資産を取り崩し始める
大胆にリスクを取る


昨今お金をどうやって増やすのかという資産運用の本はたくさんありますが、お金の使い方にフォーカスした本はあまりありません。
この本はお金の使い方について書かれています。
先日この本を読んで改めて自分のお金の使い方について考えてみたいとご相談にいらっしゃったかたもいました。
私もどちらかというと貯めるのは好きですが、使うのが苦手なのでこの本でお金の使い方について考えが改まった部分もあります。

目次

アリとキリギリスのお話

皆さんもよくご存じであろうアリとキリギリスのお話。
アリは日ごろからせっせと働いて寒い冬に備えている一方で、キリギリスは遊び惚けて何も準備しておらず、冬になって蓄えがなくなってしまいアリに助けを求め、事なきを得ます。
これは事前準備しておくことの大事さを教訓として伝えるお話です。
お金においてもこの話の教訓は大切でしょう。
しかしアリのように事前に備えるのは大切ですが、そのために仕事ばかりしてしまうと人生はつまらないものになってしまいます。
とはいうもののキリギリスのように遊び惚けていると大事な時にお金がないという状況にもなってしまうかもしれません。
ここはバランスをとることが重要で、楽しみを先送りにして今頑張るのではなく、今しかできないことがあるならば、今お金を使うことも時として必要ということです。
例えば旅行はその典型例です。
将来行ってみたいなと思っていて仕事を退職したら行こう!と思っていても退職した時には健康状態が悪くなっていていけないかもしれません。
それであれば健康な今のうちに行くべきです。

思い出の配当 「今しかできないことに投資する」「一刻も早く経験にお金を使う」

それまでに経験したことは思い出として残ります。
思い出はいつまでたっても色あせないものなので若い時から積極的に思い出作りにお金を使ったほうがいいと書かれています。
それこそお金がないなら借金をしてでもやったほうが、きっとそこで得られた人生経験を考えたら安いものと思えるから。
こういった経験があれば、もし老後になって身体が動かなくなってもそれまでの人生を振り返ることで思い出に浸ることができます。
若ければ若いほど長い間、その思い出の配当は長く効果を得られます。
逆に老後になって経験した思い出の配当は短い効果しか得られません。
確かに、家族旅行にいった話は家族や親戚が集まる機会に昔こんなところ行ったよねと度々話題になり、その都度、思い出の配当を受け取っているなと個人的にも実感します。
例えばうちの(私の)旅行の鉄板ネタとしては、ハワイ旅行のエピソードがあります。
私が幼稚園児でまだ泳げずに砂浜で砂遊びをしていた時に、一瞬目を離した隙に波にさらわれてしまい、死にかけたというエピソードがあります。
幸い外人のかたに助けられて今も生きていられて今となってはそんなこともあったねと旅行ネタの一つとしてずっと語られています。
あとはウユニ塩湖に行った時に高山病になり、死にかけているにも関わらず写真撮影の時には死にそうな顔をしながらピースサインをしていたり。
←なぜか死にかけた話題ばかりでもっとほかにないのかよ!って感じるかもしれませんが、これもいい思い出で、割と宮澤家では鉄板のネタになっています。
ほかにもいろいろ鉄板ネタはあって思い出して話をするたびにみんなで笑いあって幸福感が得られます。
そう思うとやっぱり思い出の配当を作るためにお金を使いたいなと感じます。
若者が資産運用する理由の一つは将来のお金の不安が付きまとっているからだと思います。
しかし少し視点を変えて、将来の不安ばかりに囚われてしまってお金を使えないで貯蓄ばかりしている人生よりも好きなことにお金を使って思い出として残す人生もいいのではないでしょうか?
老後になって価値が高まるのは思い出だとこの著書では書かれています。

タイムバケット「人生最後の日を意識する」「やりたいことの賞味期限を意識する」

まずは自分があと何年生きられるのかをイメージします。
日本の平均寿命は男性81歳、女性87歳なので、平均寿命だと自分はあと何年生きられるのかを考えてみましょう。
そのうえでこの年齢までに実現したいことや達成したいことをリストにして時間軸を加えた計画表を作ります。
そうすることで人生の有限さを改めて意識できます。
また寿命を意識することでいかに生前のうちにお金を使えるのか(die with zeroを実現できるか)についても考えることができるでしょう。
これはまさにキャッシュフロー表を作成することで意識をすることができます。

DIE WITH ZEROを踏まえてFPとしてできることは

この本を読んで改めて私がFPとしてどんなことをお手伝いできるのかなと考えてみました。
相談者のなかには将来に対して漠然とした不安を抱えていて、やりたいことはあるけど踏み出せないというかたもいらっしゃいます。
そんなかたに私ができることとしては、キャッシュフロー表をもとにちゃんと将来に対しての備えもできているから、やりたいことに対してお金を使っても大丈夫だよと背中を押してあげることです。
お金が貯められていない場合にはそれを実現するためにはどういうことをしなければいけないのかの道筋を示してあげることはできます。
実現するためにはどのくらいのお金が必要で、そのお金を貯めるためにはどういうことをしていけば達成できるのかを一緒に考えます。
いずれにしてもこういったアドバイスをキャッシュフロー表やBS、ポートフォリオといったものを駆使して、客観的に判断してDIE WITH ZEROを実現するために伴走できる存在ではあるかなと思っています。

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