私の場合、個別相談をおこなう際はライフプランの作成を必須にしています。
『なぜ私がライフプラン作成を必須にしているのか?』その重要性について書いていきます。
そもそもライフプランって?というかたはこちらを読んでみてください。
結論としてはライフプランを作成しないと自分事として捉えてもらいづらいからです。
ライフプランを作成しないとあくまでも概略や計算例をもとにしたざっくりとした話しかできません。
概略であれば正直FPを頼らなくても、SNSやyoutubeによりお金にまつわる情報はあふれかえっているため、ある程度自身で調べることができます。
大切なのは、その情報を正しく理解して自分に当てはめた場合はどうなのか?を考えることです。
例えば……
・つみたてNISAやiDeCoの月々の積立金額をいくらにすればいいのか。
・保険の加入を検討しているけど、保障金額はいくらで設定すればいいのか。
・収支の見直しをする際にどこにどれだけお金を使っていて、見直しができそうなのはどこなのか。などなど
上記の質問の回答はそのかたの価値観や家族構成、住んでいる地域、どういう将来を思い描いているのかによって違ってきます。
ライフプラン作成する過程のヒアリングを通してお客様がどういったことを心配しているのか、なにを聞きたいのかを引き出していくためにも、ライフプラン作成は必要だと感じています。
ライフプラン作成のメリット・デメリット
ライフプランのメリット
・お金の流れを見える化することで収支の把握がしやすくなる。
・教育費や住宅購入など将来的にどのくらいのお金が必要になるのかが分かる。
デメリット
・あくまでもシミュレーションなため、ライフプランが変わったときに見直しが必要。
私の場合はライフプランと実際の収支がどのくらい異なっているのかを1年に1回振り返りをしています。
・同じ条件でライフプランを作成したとしても作成者によって違いが出てくる。
2つ目のデメリットが特に注意が必要です。
10人のFPに同じ条件でライフプラン作成を依頼した場合、完成したライフプランは十人十色です。
なぜなら使用するライフプランシミュレーションソフトの設定次第で数字が変わってくるからです。設定をどのようにしているかはFPによってまちまちです。
言い方をかけると設定次第で都合のいいように数字を見せるのは容易だということです。
すでにほかのところでライフプランを作ってもらったけど、なんだか腑に落ちないということでセカンドオピニオンに来るお客様もいらっしゃいます。
正直にいうと私が作成したライフプランさえも疑ってほしいと思っているくらいです。
ライフプランの作成はFPの専売特許に感じるかたもいらっしゃるかと思います。
ただ作成の仕方を覚えてしまえばFP資格を持っていないかたでも作成は可能です。
私の目指すのは最終的にお客様自身でライフプランを作成できるようになってもらうことです。
少しでもライフプランに興味がある方はFPに相談しなくても日本FP協会が提供しているexcelを使って簡易的なライフプランを作成できます。
便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会 (jafp.or.jp)
相談に来るかたの中には自分でライフプランを作ってみたけど、FPに見てほしいといった相談も増えてきています。
まとめ
今回はなぜ私がライフプラン作成にこだわっているのかをまとめました。
私がほかのFPと比較して勝負できるのがライフプラン作成であるのが一番の理由です。
FP試験においてライフプランの作成は必須ではありません。
しいて言えばAFP認定試験の際にライフプランの提出があるくらいです。
AFP、CFP試験を受験されないかたは仕事で求められない限り作成する機会はないでしょう。
そのためFP試験に合格する知識はあっても、ライフプラン作成ができるわけではありません。
お客様の声をくみ取ってライフプラン作成するのはまた違ったスキルが求められます。
そしてそのスキルは実務でしか得られないと思います。
今まで実務で培ったライフプラン作成スキルとCFP🄬とFP1級技能士の受験で身につけた知識があれば同年代のFPには負けないくらいの自信をもっています。
ただもちろん上には上のFPが世の中にはたくさんいます。
今年はそういった諸先輩方から学ばせていただきたいと思い、FP技能士会に入会しました。
学んだことをお客様に還元できるようにこれからも精進していきたいと思います。